ニホンジカと熊のお話し

 飛騨地区の自然観察員の方にお聞きしたお話し…。
 飛騨のある地区で農作物被害が頻発し駆除の為に仕掛た、足を挟む罠にニホンジカが掛かった❗
 逃げられず暴れる鹿を熊が襲い、内臓等を食べてる衝撃的な映像が仕掛たカメラに写ってた‼

 20秒毎に1枚の写真撮影で熊の後、夜になると イノシシ、タヌキが熊の残りを食べ、昼間はカラスが肉をついばむ様子が撮影された‼
 最近、熊が積極的に動物を喰うために襲う様になってきたか?…

 秋田の山菜取で四人襲われ、体の一部を喰われ…岐阜県でも以前、同様な事故が発生…人間も餌とみなす熊がいる可能性はある…との事でした。

 いゃ~熊は怖いです‼
 渓流釣りは単独入渓を避けねば為らないと実感します。

 高山市のホームページには、熊の目撃情報がリアルタイムで発信されています。
 7月25日~27日迄に目撃情報が10件以上掲載されています。
 野性動物と人間の住み分けが崩れ、動物の棲息圏内に人間が生活の場を拡大したのも一因では無いでしょうか。
 「自然が一杯」は同時に自然災害、危険な野性動物との遭遇と言うリスクが在ると言う事を認識しないと事故は起こります。

 釣ってる直ぐ近くに危険な動物が潜んでいると言っても過言では無いです‼
 お気を付けて下さいね。

山の動物のお話し

2014年の御嶽山噴火直後、秋神で撮影されたキッネ。
撮影者にこんな近くまで寄って来てる!
お話しによれば、多分、噴火に伴い、秋神地区まで避難?
確かに、キッネくんの顔は何だかやつれ、疲れ切った様に見えなくも無い。 
警戒心の強いキッネが日中、人にこれだけ接近するのも不自然だ。
やはり、噴火と少しは関係がありそうだ。

『渓流魚の悲鳴』

一昨年の3月に降った 水分の多い雪で 飛騨地方の山林は大きな被害を被った。
渓流沿いの山肌はおびただしい倒木が重なり、近年のゲリラ豪雨が倒木で荒れた山肌を削り大量の土砂は渓流を埋め 川原には大型重機が並び河川改修が続いている。
美しい流れはいずれ用水路と化してしまうだろうか?
地球規模の異常気候は海流と水温を変化させ、ゲリラ豪雨、大型台風と各地で甚大な被害が発生してる。

⬛写真
『豊かな森は倒木の山と化してしまった…』

渓流魚には、酸性雨もかなり影響がある筈だ。酸性雨が話題になった、20年ほど前、中禅寺湖水産試験場の検証では産卵期のヒメマスを片側は渓流の水、もう一方には僅かに酸を混入した水槽での比較検証。
酸を混入した水槽ではヒメマスは産卵行動をとらなくなる衝撃映像を見た。

⬛写真
『この美しい渓流魚達を次世代に残せるのだろうか』

⬛写真
『このイワナを育んだのは豊かな森と流れが証だ…』

この現実を目の当たりすると渓流魚の悲鳴が聞こえそうだ…
かなり愚痴っぽくなってしまった。

『野性動物との接近遭遇③カモシカ』

渓流釣りで出会う大型野性動物で一番多いのがカモシカだ…
先日、家の裏でも見かけた。

⬛その1
確か6月頃、小渓流で川沿いのブッシュを抜け川原に出たら目の前に立派な角のカモシカが水を呑んでた。カモシカとたかを括ってたがどうも様子が違う‼頭を下げ、前足で水面を叩き明らかに威嚇…目を話さず後退りするも下がった分だけカモシカも前進。抜けてきたブッシュに後退りで入った処でやっとカモシカの追尾は止まった。あの角がある頭で突進されたらかなり危険だ。

⬛その2
とあるダム湖バックウオータで早朝、直ぐ後ろの急斜面の物音にきずいて見上げると数頭のカモシカが急斜面を横切っていた。
すると、1頭がいきなり崖から転落!
数メートル先に落ちて直ぐ様立ち上がり、パニック状態のまま、群れを追ってかけ登って行った。しかし、真横だったらかなりヤバイ状況だった。
カモシカも崖から転落もあるものだ。いゃあ~驚いた‼ で済んで良かった。
カモシカは人間と出会っても意外に動かず、こちらをジーと見てる場合が意外に多い。そんな時は此方も立ち止まり様子を見てるとブッシュの中に消えて行く。
夜間の山道ではニホンジカに注意が必要だ。
郡上市から高山市に抜けるせせらぎ街道を夜間走行中、猛スピードで一台の車に追い越され、ここは夜行性の強いニホンジカが多いからヤバイ‼と思いつつ暫く進むと、道路に跳ねられた鹿が横たわり、車はボンネットがへこみ。なんて事故を目撃した。山間の道路は注意が必要だ。

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⬛写真
秋神N氏提供
『夏毛になったカモシカ。以外に好奇心が強いのか立ち止まりこちらを見てる。』

『庭に熊出現!!』

 我が家から15分の秋神川沿いの別荘の持ち主である友人のN氏より庭先に熊が出没したとこ情報が入った。

 N氏は生粋のフライマン。秋神川に 通いFFを楽しむ趣味人である。
 今日、N氏と近所の喫茶店でお会いし一昨日庭に熊が出没、夕方にまた熊が桜の木に登ってたとの事であった。2回連続で同じ庭に現れた理由は庭に植樹されてる桜の木に実ったサクランボ。
 そういえば先日、釣りでお邪魔した時にサクランボは一杯実っていた・・・。

 熊がサクランボを喰ってる決定的な場面を奥様が室内から動画撮影に成功した。この映像だ。

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  かなり高い枝まで登ってる。多分、熊にとって餌場の一つになったから食い尽くす迄は通うだろうとの事。高山市の熊目撃情報に連絡し掲載されてる。

 余談になるが長い間、秋田県の害獣駆除を委託され てる友人の話しだと柿、りんごの実に付いた熊は食いつくす迄は何度でも来るから駆除は比較的楽だ。

 彼が熊は怖いと思ったのは、山裾の住宅に熊が玄関のドアを破り侵入。住人は2階で震え様子を伺ってた。<br />  キッチンで凄い物音が続き次いで勝手口のドアが壊され熊は逃走。キッチンはグチャグチャに荒らされた。結局、この熊は駆除出来ずこんな信じがたい事も実際に起こってる。

 今年は飛騨に限らず熊の目撃が多い。川沿いの葦や、草が背丈以上に繁茂し見通しの悪くこれからの釣は特に注意が必要だ!

 近所のお店で熊避けに爆竹を購入。これが一番効果がありそうだ。

『渓の恵み』

昨夜は雨が降り近郊の小さな谷はほど良い水位となり夕方から 出掛けてみた。

最近のマイブームは自作の3フィートロッドに♯500のminiリール、ミノーも30mmとmini、miniタックルだ。
取り合えず低い堰堤下をやる。
落ち込みの白泡にミノーを落とし、トィイッチを掛けた瞬間に引ったくるアタリ!案の定、良型ヤマメだ。
週末の来客用にキープ。 活性は高く流れからは必ず魚信が返ってくる。
小型が多く、リリースを繰り返しながら釣り上がる。
小さな谷はクモの巣が 酷く、時々ラインに付いたクモの巣を取らねばならない。
やや水深があり岩盤が入ったポイントに着いた。
此処は良型のイワナが付くポイントなので慎重にアプローチ…対岸の岩盤ギリにピッチンングでキャスト。
糸フケを素早く取り少しホールさせながら流をトレース&トィイッチ。
グン‼と言うアタリと共に柔なロッドはバットから曲がり、イワナをためる‼3LBラインでスリリングなやり取りの末にやっと取り込んだイワナは33.5cm!
イワナは驚く様なサイズが意外に小さな谷にも居る。
小さな谷のミノーイングは魚の定位する処を読みミノーを落とす位置、トレースラインを決め、限られた短い距離で如何に喰わせ、テンポ良く釣り上がるかが釣果を別ける。
その後もイワナ、ヤマメが順調に釣れ、来客用も揃い納竿とした。

台風一過

『一匹目は上手の瀬頭から の白泡が消える辺りでヒット!』

 台風3号も通過し 渇水が続いた飛騨の河川は、増水で本流は泥濁り。
 支流は場所を選べば釣りになる…と見込んで近郊の支流に行ってみた。
 予想通り、濁りは無く、水位も平水より15cm位高い。

『小ぶりだが綺麗なヤマメが期待に応えてくれる。』

 早速、流れに降り直ぐの瀬で一匹目のヤマメがヒット!

『こんなサイズが飽きない程度に釣れる。』

 販売予定の30mm2.5g この季節支流では使い勝手の良さと釣果は 実証済み。
 渓流ミノーのエッセンス全てをコンパクトなボディーに 詰め込んで急流をダウンに入っても流れを飛び出さず、細かなロッドワークに追従し、トゥイッチでは 大きく平を打ちフラッシングと渓流ミノーに求められる全てを満たしている。

『イワナも時折顔を出す。』

 暫く釣り上がると雨が降り始め退渓とした。

ウッド30mmミノー

 腹から背にかけてシャープに絞り、フラットボディーと相まってどんな流れもクリアーする。 ナチュラルカラーでも頭のチャートは流れの中で視認性を高める。
 ミノーというより餌に近いか?
 渓流釣は餌を流すか、フライを流すか、ミノーを通すか…と全て魚の定位する流れを釣るから同じだが、此方から積極的に魚にアピール出来るとすればミノーに勝るモノは無い…と思っている。
 特に警戒心の強い魚だからこそ気配を悟られない距離から釣れるのはやはりミノーとなる。

 

『野性動物との接近遭遇②熊』

今回は最も危険で遭遇したく無い『熊』

家の直ぐ近くに熊が出てパトカーが巡回したり、近くの喫茶店で地元の方の話題もイノシシ、熊をどこかで見たとか動物避けの鈴を着けましたままお店に来たりと熊の話題には事かかない。

⬛その①

庄川支流の渓流を遡行中、対岸の木が風もないのに不自然に揺れ、良く見ると子熊が2頭登ってる‼
近くに母熊が居るのは間違い! 直ぐさま急な斜面を登り林道に上がった。
幸い母熊は此方に気づかず事なきを得た。

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『砂地にハッキリと残った熊の足跡…崩れて無いから新しい』

⬛その②

取材で新潟県のとある渓流に写真家の高野建三と入った。
順調にイワナ、ヤマメが釣れ快調に釣り上がる。
樹木が創るトンネルに絶好のポイントを発見し流れに張った蜘蛛の巣をフォルスキャストで切り、フライに着いた蜘蛛の巣を取ってると『熊!』後ろで建三さんが叫ぶ!
頭を上げると、今、切った蜘蛛巣、わずか4~5m先に熊!!!
『熊!』の声に熊も振り向き目が合ってしまった‼
暫く其のままの状態が続き、熊の頭が下がり後ろを向いたその時、咄嗟に『ワーア~‼』と大声を上げる‼
熊は足早に出てきたブッシュの中に消えた。時間にしたら僅かな時間に違い無いが やたら長く感じ、 正に血が凍る想いを体験する‼
『いゃ~ヤバかった‼』と笛を吹きながら直ぐさま此処を離れ林道に上がり『明日から、爆竹!爆竹!』と話しながら足早に車を目指した。

その③

三人で御母衣ダムに流入する尾上郷川に行った時だ。私と友人一人はバックフォーターに入り、一人は餌釣りでここから釣り上がって行った。
一時間位経過した頃、釣り上がった友人が、全身びしょ濡れ!折れた竿を握り絞めて戻ってきた…ただならぬ状況は理解し『どうした‼』『タバコくれ‼』と一服着ける手が震えなかなか火がつかない。
落ち着きを取り戻し話を聞けば『釣り上がってたら、小さな川原があるところで黒い犬が1匹出てきた…犬かと想い、釣りしてたらもう1匹…此処で犬じゃ無い‼熊!!』とバリバリと
枯れ木を踏む音がして親熊が彼に向かってきた‼
その先は殆ど覚えが無い…無我夢中で我々の所にたどり着いた…が事の顛末だ。
途中には深い澱み、流れが早く危険な箇所もあるが怪我も無く無事に戻ったのは奇蹟、何よりだった。
彼はこの熊遭遇の後、イノシシ遭遇も2回経験し 渓流釣りを断念してしまった‼
先日、久しぶりに会ったら『まだ渓流釣りをしてるか?』と聞かれ『現役バリバリ』と答えると『ま、お前はそんなの平気だからな~』と言われてしまった。
野生動物に平気なのはターザン位だ。野生動物遭遇は枚挙にいとまが無い。熊、イノシシ、カモシカ、ニホンジカ、サルとの遭遇は昔と比べると確実に多くなってる。原因は色々あるが
遭遇を避けるには
⬛単独入渓は避ける。
⬛その地域の熊情報を漁協、役場で集める。
⬛最低限の動物避け、鈴、笛を持ち歩く。
⬛特に見通しの悪い場所では周りの気配、物音に常に気を配る。
⬛渓流の足跡にも気を配る。
⬛不幸にして遭遇したら
パニックにならず冷静になり背中を見せて逃げるのは危険。
基本的に怖がり、小心者なのでヤバい‼と思えば直ぐに逃げかえってくる。
『君子、危うきに近寄らず…』だが危うきに近寄らないと良い魚は釣れないし熊は怖いし困ったもんだ。
参考になれば、時には渓流釣りのヤバイ体験も時々紹介したい。

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飛騨市ではこんな熊注意の看板が山間の道路に立てられている。 (熊のイラストが可愛過ぎる?) 看板は熊の多さを象徴してる。

 

『野性動物との接近遭遇①イノシシ』

飛騨では地元ラジオ局、地域の町内放送から熊の目撃情報を放送したり、私の暮らす小谷地区も最近、熊の目撃情報が2回あり学童を車で送迎したとか、朝日道の駅 近くにカモシカが出て人家の倉庫に入ってた。
等々話題に事欠かない。

⬛写真
『こんな立看板が比較的入山者の多い林道脇にある。春の山菜取り、釣り人への呼び掛けだ。』

渓流釣りで野性動物との接近遭遇体験をお伝えしょう…
今回はイノシシ

⬛その1
庄川源流に早朝、3人で 入渓点まで谷沿いの林道で、動物避けの笛を歩きながら吹いていた。突然、谷から目の前にやたら大きなイノシシが飛び出し、一瞬止まってこちらを見て一っ飛びに林道脇の草むらに消えた。
人間が四つん這いになったより大きなイノシシにはタバコ位の牙がハッキリ確認出来た!
再び歩き始めたが逃げた。
草むらから『グゥ、グゥ』とイノシシの鳴き声が聞こえた。

⬛その2
同じ谷でキャンプし就寝中、物音にきずき覗けばアルミ鍋等をひっくり返して何かが食ってる‼暫くしてライトを付け確認すれば食い散らされた食器が散乱、イノシシの足跡が付いてた‼
昔、飛騨金山町の方に畑仕事中にイノシシの牙でやられた傷を見せて貰った。
足首から膝の少し下までのスネを24針縫う傷痕。
ゾッとする。

⬛対策
キャンプする時は食べ物、ゴミを細いロープを使い木の枝に吊るす。(ベアープルーフ)
動物避けの笛、鈴の効果も怪しいが無いよりはマシ程度に考え、廻りの物音、気配に気を配り、見通しの悪い樹林、林道ならカーブ等は特に注意が必要だ。
動物が先に人の気配を察知し接近遭遇は滅多に無いが 、動物園と違い檻のないところで出会うイノシシは恐怖だ。
遭遇しない事を祈るしかない。

 

『渓流様々』

飛騨の渓流は比較的急峻な渓流も多いが田畑に囲まれた里川も多く、もれなくヤマメ、イワナがれる。今日はそんな渓流の中で林間を流れ比較的落差の少ない宮川水系の谷に入る。


『林間を平坦な流れが続き気配を消したポイントへのアプローチが必要だ。』
渇水で水量が少なく瀬尻の開にいるイワナは 物音、人影に過敏に反応し静かに遠くからのキャスティングになる。最近のマイブームは3~3.5feetの自作ショートロッドと500番のミニリール、ミノーも30mmのミニタックルで何処でもやってる。ゲームフイッシングは自分流のゲームを組立楽しむ事が出来る唯一の釣りだ…
かなりハンディキャンプのあるタックルでよりテクニカルに楽しんでいる。

木漏れ日と樹木の影が織り成す瀬で最初のイワナが出た
『あれ?釣られちゃった~みたいな顔をした小イワナ』

時々イワナ、ヤマメ、アマゴがミノーに絡んで来るがなかなか良型が出ない…

良型はついぞ姿を見せぬまま終わってしました。
まあ、釣れただけマシと言う事だ…

『パーマークと尾びれの
オレンジが鮮明なアマゴは渓流の宝石と呼べる❗』