『大イワナ』

乗鞍岳の残雪は谷間に残るのみとなりこの地は本格的な渓流シーズを迎える。 飛騨の各河川はまとまった雨も無く渇水ぎみで厳しい状況にある。

先日、新製品のパッケージ用写真撮影で近くの支流に入った。
販売先の要望はイワナが ルアーをくわえてる写真なので渇水状態の中を釣り 撮影を済ませた。
前回、デカいイワナを掛けたが、バレてしまいリベンジと少し釣り上がる。
ルアーを30mmミノーに代え飽きない程度にイワナは釣れる。
暫く釣り上がりバラシたポイントに到着。
万が一を期待し慎重に水深があり、底に岩が点在する対岸ギリギリにミノーを 落とし込みボトムギリギリをゆっくりトゥイチングでアピール…数投目に根掛かりの様な違和感を感じ合わせを入れる…
確かに掛かってるが動かない…間違い無くデカい‼
イワナは上流側の落ち込みへ移動してる… 何とか浅い瀬尻に誘導し見れば、確かにデカイ‼
が、細い。
先ずは撮影し計測してみると50cmの痩せたイワナ雄だ。
早々にリリースし此処で切り上げとした。
こんな渇水状態の時は、少しでも水量のある支流を探し竿抜けしてる様な区間、ポイントでイワナ狙いになる。
これからの季節は白泡をまとった瀬を如何に攻略するかに釣果は左右されミノーのポテンシャルの高さが問われる。

乗鞍岳の残雪もすっかり解けやがて初夏を迎える。
堂々の50cm!このデカい尾鰭は支流で長年生きた証し
『俺を早くを流れに戻せ』と言いたげな目をしていた。痩せた魚体はもの悲しさすら感じる
新緑が織り成す流れを遡上する。
こんなサイズが飽きない程度に遊んでくれた。



益田川のミノーイング

 飛騨の山々は、すっかり新緑に覆われ、裏の益田川にも釣り人が散見できる季節になった。
 今日は午前中に出荷を済ませ、昼から二人で近くの渓流にイワナ狙いで 出掛けた。

 最近、まとまった雨も無く、水位は低く余り期待出来ないがいつもの場所から入渓。
 メインで使うミノーは真昼、減水を考慮し新製品候補の30mm2.5gで通す。

流れが二分する岩盤底から引き出した尺イワナ

 瀬で追って出るのは小型のイワナばかり。
 水深があり、瀬頭が白泡をまとったポイントの対岸側の小さな反転流にアップキャスト!
 素早くベイルを返し糸フケを取り少し強めのトゥイッチを2回入れてアピール、反転流から流に入る瞬間にヒット! まずまずサイズのイワナだ。 
 樹林が直射日光を遮るポイント、ボトムの岩盤切れ目からは必ず魚信が返ってくる。
 落ち込み頭に岩が流れを分け対岸に向かう流には格好のシェードとなる低い樹木の枝が張りだしたポイントにバックハンドで低くキャスト! ラインをサミングし着水位置をコントロール! 

近年めっきり減少したヤマトイワナ。木陰のポイントから顔を出した。

 ラインは水面に保ったままミノーを流に任せ、糸フケを取りながら小さめのトゥイッチでミノーに平を打たせフラッシングでアピール!
『グン‼』と言うアタリがあり次の落ち込みに落とさない様にランデング‼ 泣き尺のイワナだ。
 結構バイトがあり二人でチビイワナを除き14匹の釣果を得た。
真っ昼間、減水、約2.5時間余りの釣りにしては上出来だ。

流れの脇で見つけた熊の足跡…此処は彼らの領域、細心の注意が必要だ!

■追記
 熊の足跡は、遡行中に発見した…
 多分、夜明け位に出没と思われる鮮明な足跡。飛騨はFMラジオ、町内に置かれたスピーカーから熊の目撃情報が流れたりと熊が多い。
 この季節は熊などの餌となる山菜シーズンでもあり遭遇リスクは高く鈴、笛など最小限の対策は必要だ。
 大型野生動物との接近遭遇のお話はまたの機械に。

 

 

想い出

 部屋に飾ってあるFFの写真を見ながら昔を思い出した。

1982年からフイッシングで連載が始まり高野建三との長い付き合いが始まった。

 1984年頃、月間フイッシングの連載依頼があり当時、アウトドア、フイッシングシーンで活躍中の写真家、高野建三と4年近く、『あの渓の食性探険』『大人の休日』取材で青森県から和歌山県まで二人で様々な渓を巡った。
 彼も無類の釣り好き、常にフライロッドを握り首からカメラ、ベストに交換レンズで入渓した。

 当時のフイッシング編集長、吉本万里さんに『建ちゃんにたまには、ロッドを持たずカメラだけで・・』なんて頼まれた事があった。
 当人は『釣りが先か?写真が先か?』とか言いながら 入渓してた。
 確か、山形県に行った時、 到着した日はやたらフライに高反応、『今日は釣ろう!写真は明日、明日!』と二人で釣りまくり…夜半から雨になり翌日は大増水で釣りに成らず…撮った写真は4カット。
 飛騨の小鳥川の取材では40cmクラスのイワナが淵でライズを繰返し、『これはフライを食う瞬間が撮れる!対岸に渡り、合図したらキャストしてくれ!望遠レンズで狙う!』と打ち合わせ、彼は遠巻きで対岸に・・。
 合図を確認しキャステング。ライズポイントの1m上手にプレゼンテーションし読み通り、イワナを掛ける!
 手元に寄せてランデング。

岩手県、気仙川でヒカリの取材。ぶつぶつ言いながら建三さんは撮影してました。

『デカイ!』『写真撮れた?』『魚に見いってしまい、シャッター押せなかった…悪いがフライを外れ無いよう掛けてもう一度流れに入れてランデングしてよ…』
 撮れた写真は臨場感無し・・てな事もあったな。
 何だかうまがあい30年以上付き合いは続き我が家の娘経ちに建造ジイチャン何て呼ばれ目尻を下げてた。彼は数年前に天国に旅立ち、今では彼との釣り、喧嘩した事も良い想い出になってしまった。

泣き尺ヤマメ

庭の石楠花が花を付け
飛騨は本格的な渓流シーズンを迎える。

今日は試作サンプル発送で高山に行った序でにロッドを振ってみる。

宮川本流は代かきの影響で僅かな濁りが入っている。

岩盤に挟まれた急流をやる。
ミノーは小振りの最終試作45mm
4.5gをセレクト。
狙うは波頭が白くなる激流 。
波頭が出る下には大きな岩等があり、必ず水面下には反転流ができ
其処に潜む大型ヤマメがターゲットだ。

流れの形を読み、ミノーをややアップ気味にキャスト…
サミングしながらミノーを落とし
素早く糸フケを取りミノーを狙うピンスポットに流し込んで行く。
ダウンに入った時にリーリングを止め流にミノーを任せ時折トゥイッチ…
ポイントを外れたら、
数メートルはトゥイッチングしながらゆっくりリーリング。
これを繰返しながらの釣りだ。
数投目にいきなり引ったくるアタリ‼
少し下流に下がりながら 魚を流芯から外しランディング。

ヤマメ29cm。
泣き尺サイズに気を良くしポイントをずらしながら打って行くが追加は中型ヤマメ2匹。此処等で切り上げとした。

宮川本流2

庭に自生したショウジョウバカマも渓流開幕を告げる山野草だ。

 漸く桜が咲き、庭のショウジョウバカマがピンクの花をつけ春爛漫。
 今朝、高山市内のホームセンターに行く序でに小雨の宮川でロッドを振って見た。
 直ぐにイワナ、27~28cm位のヤマメが食いリリース…
 ポイントをずらし流芯の強い流れに乗せ三角波の中を流す。

今や飛騨の定番トラウトになった虹鱒。このサイズからレインボーと呼べる本流の好ファイターだ。

 いきなり強いアタリと共にジャンプ!
 良型虹鱒‼
 何とか流芯を外しやり取りの末、ネットを忘れハンドランディング‼
 サイズは48cm…
 4LBでのやり取りはスリルに満ち満足の1匹だ。
 使用したミノーは最終調整中のウッド45mm4.5g 。こいつは毎回良い仕事をしてくれる。
 まあ、序での釣りでは上出来だ。
 そうそう昨年も4LBで虹鱒67cmを掛けてネットは小さ過ぎハンドランディングした。

満開の桜を透かし乗鞍岳を仰ぐ。太古より人々の暮らしと共にある信仰の山。右裾が野麦峠。

 そろそろ飛騨もベストシーズンになる。

宮川本流

 桜の蕾も膨らみ始め、すっかり春の装い。
 近隣の渓流は雪代の状態も北向斜面と南向きでは山肌の残雪量により差が出ている。

 高山市内へ日用品の買い出し序でに積みっぱなしのお遊びロッド3.5Fで 途中の谷を護岸の上かやってみた。
 

雪捨て場下の絶好ポイントでイワナ2連発!

 直ぐにイワナが連続ヒット~ 1時間余りで6匹。

明日の来客用に3匹キープ。
序で、序でと言いながら宮川本流をこんな舐めたタックルでやり、いきなり40オーバーのイワナがヒット!最初の一乗しでこれまたお遊び。

 リール500が壊れ巻けない・・痛恨のバラし。まあ、分かってやってるんだから。

 でも、お遊びロッドの序での釣りも止められそうも無いな~

調整中の35mm3.5gで仕留める。イワナ狙いはミノーを浮かせない。
こいつは足場の高い位置でも浮かず一定層をトレース出きる優れモノ‼
桜の蕾も膨らみ1週間位でチラホラ咲き始めそうだ。

飛騨の春近し!

残雪も残り桜開花はGW辺りだ。今は春と冬の間を釣る

 高山に移り1ヶ月が経過し、荷物整理も終え、やっとこの地から管釣用の極小『餌さクランク』初出荷!
 高山市内の運送業者に来た序でに普段着のまま、ロッド、ミノー数個で初釣りを兼ねて小渓流をチェック。
 一昨日の降雨の為、山陰の積雪が融け雪代も入り水位は高い。
 取りあえず試作調整したウッドミノー45mm4.5gで探りを入れる。
 道路からの釣りで釣りにくいが、数投目に尺位のイワナが食い高さのある 道路迄の巻き上げでバレてしまう。

雪代増水の流れからは ヤマメ、イワナが顔を出す。飛騨の春近し

 場所を変え、次はヤマメ、イワナが連続ヒット!
序での釣りなのでここらで切り上げとした。

 流石に、渓流王国岐阜の核心部!!
一昨年からテストを繰返したミノーは確かに操作性も問題なし~これからリリスに向けて生産開始です。

 今後、釣り情報は動画を交えながら更新予定!
 ご期待下さい。

工房移転の御知らせ

 3月より飛騨高山市郊外に 工房移転致しました。

 渓流王国岐阜の中心地であるこの地から予てより試作、実釣テストを繰返した究極の渓流ミノー提案、リリース予定です。
 ホームページも一新し 新たな気持ちでスタートを切ります。

 ご期待下さい。

長良川支流の実釣

GWは新しい工房への引越しに追われ、ようやく長良川支流に出掛ける。
昨夜からの雨も上がり増水は期待外れ…
午前6時に入渓…
瀬の開き、落ち込み、倒木の影と打ちながら、テンポ良く釣り上がる。
試作ミノーはシンキング。
泳ぎは細かなタイトローリング、トゥイッチで大きく平を打ち強いフラッシングでリアクションバイトを誘発する。
複雑な流れの中を舞うように 渓流魚を魅了するミノーに仕上中。
販売は来シーズンを予定し時間を掛けて納得が出来るまで調整…
実釣結果は動画をご覧下さい。

桜満開

 渓流の雪代もおさまり始め本格的なシーズン開幕! 長良川上流域の支流に出掛けてみました。下流は餌釣りが入渓しポイントから反応は無く、残雪の残る上流に移動し、やっとイワナとアマゴに出会ました。

 この季節は、午後からは 気温の上昇から山陰の残雪が溶けて水温低下から渓流魚の活性も下がってしまいます… 。昨年からテスト中のミノーを使い少々サビの残るイワナとアマゴ12匹を引出して来ました。